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Last Friday in the nursery, we noticed the San Pedro cactus were looking their best with beautiful white flowers just coming into blossom. One of the alien species found in the nursery and is originally from around the Andes mountains in South America. My friend told me the flowers open up only around full moon or once a month. Though I thought I almost saw a full moon that night, I was wondering if I had enough time to observe them. But I had not seen any flowers again so far, the buds remained closed. And now I have concluded that it has to be true. Amazing!! Some years later I would see them once again, but in their native home in the Andes Mountains.


先週の金曜日、長身のサンペドロが白い立派な花を咲かせているのに気付いた。

P1010792.jpg


サンペドロは南米原産で、
身の丈3mから大きいもので6mにも達する長身のサボテン。

P1010800.jpg

本来はエクアドルやペルー、ボリビアなどの3,000mを越えるような高緯度、
高降雨量のアンデス山脈に自生している。
そのため低温を苦手とせず、世界各地いろんな土地で
”エイリアン”として生きていけるようだ。
幻覚作用を持っておりアンデスの人々は古くからこのサンペドロを呪術に用いてきたらしい。
その幻覚作用を求めて、つい先日近所でサンペドロの茎を盗もうとしていた2人の若者が逮捕された。
茎を煮こんだものを口にいれて快楽を得るつもりだったようだ。

P1010854.jpg

園芸場では別にサンペドロを育てているわけではなく何もケアしていないけど、
彼はなんともたくましく独りで勝手に育っている。
“エイリアン”というものは概して強い生命力を持つものだ。

ここでいうエイリアンは、本来この地にいるはずもない外来の植物の意。
大方どっかからの移民がこの地に持ち込んだものだ。
南米産のサンペドロは帰還奴隷が南米から一緒に連れてきたのかもしれない。

サンペドロ以外にもエイリアンはそこら中にいる。
オランダやイギリス、その他のヨーロッパ諸国からの移民がもってきた植物をはじめ、
アメリカ原産の湿地帯に生息するイトスギ、中国原産のニレの木だって育っている。
でもとりわけ南アフリカにはオーストラリアからやってきたエイリアンが多いようだ。
それはどうやら両国の似かよった気候が原因らしい。
つまり、オーストラリアからの移民が特別多くの植物をもってきたわけではなく、
この地で生き抜いたエイリアンの中に
オーストラリア出身物が多かったということだと思う。
豪産エイリアンは西ケープ州特有の低木帯・フィンボスとは違って、
どれも背が高い高木で防風林としてもってこい。
そこら中でよく見られる一際背の高いユーカリの木が良い例だ。

サンペドロがそのつぼみを開くのは月に一度、満月の夜にかけてのみだと
一緒に働いている仲間が興味深いことを言った。前夜は満月だったのだろうか。
意識的に空を見上げでもしない限り、
たぶん人間は昨夜満月だったかなんて普通は覚えちゃいない。
仮に前夜満月だったとすれば、この日の夜もほぼ丸い月が拝めるはずだ。
しかし、そんな都合良く開くつぼみがあるものだろうか。

その日の夜、すっかりサンペドロのことなど忘れていた僕は、
うかつにも空を見ずにそのまま眠りに落ちていた。

頭の片隅で彼のことが気になっていたのだと思うけど、
幸運にも夜中目が覚めてくれて、慌ててテントのジッパーを開けた。

辺りが明るい。
テントから出る必要もなくきれいな丸い月の姿が確認できた。

本当だった。

P1010834.jpg


それから一週間、今日まで僕はサンペドロを観察し続けた。
でもつぼみはずっと閉じたまま。再びあの美しい大きな白い花を咲かせることはなかった。

P1010857.jpg


満月のたび、つまりおよそ28日に一度、その長身の頭に花を咲かせるサンペドロ。
誰からもケアされず孤独にその場に立ち、人知れず満月の夜にはかなき花を咲かす。
その美しさがまたなんともはかない。

数年後、数万キロの距離と年を重ね、
南米アンデスに辿り着いた僕は再びサンペドロを見つける。
そのとき目の前にいる彼はもちろんエイリアンなどではない。


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hiromu jimbo

Author:hiromu jimbo
I'm in a challenge to cycle around the world
since May 2009,started from Istanbul,Turkey.
Motivation for this journey just comes from big curiosity about the world.I'd like to see and feel the ordinary life of the people living in defferent cultures.

2009年5月末イスタンブールより
自転車世界一周挑戦中です。
世界で起きていることへの大きな好奇心がペダルを回しています。その土地で生きる人の日常生活を見ていけたらと思います。

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